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困ったを解決ページ

はじめに

困ったを解決ページまでお進みいただき、ありがとうございます。
こちらのページでは、エクステリア検討の実際の流れをシュミレートしながら、そのステージごとの注意点を示しております。
記載の通りに進める必要はありませんが、ステージごとの注意点だけは、踏まえられることをお勧めいたします。

それでは、長い文章となりますが、最後までお付き合いをお願いいたします。


まずは、情報収集です!

エクステリアについて考えていく上で、最初に、インターネットでの情報収集をお勧めいたします。

「エクステリア」「外構」「庭」「造園」をキーワードに検索して、表示されるホームページを眺めることで、なんとなくでもイメージが掴めると思います。

イメージさえ掴めればいいのですから、ネットサーフィンを楽しんでください。
文字なんて読まなくてもいいですよ。文章を読むのはもっと後からです。

写真・画像を見ながら、気に入ったホームページがあれば、お気に入り、ブックマークに登録しておきましょう。見返すこともあるでしょうし、エクステリア業者にデザインテイストを伝えるのに役立ちます。


費用について考えてみましょう

これで、イメージは掴めたでしょうから、続いて費用について考えていきましょう。
先立つものがなければ、幾ら真剣に考えても、実現は不可能です。

新築住宅のエクステリアは、住宅建設費の1/20を基準にして考えましょう。
もし建設費1,800万円の住宅であれば90万円が基準になります。
この金額は、敷地を整え、必要最低限なモノを備え付けるための費用です。
必要最低限とは、フェンス・駐車スペース・階段・アプローチなどです。
もちろん材料のグレードは、低いものになります。

この1/20の基準額を1.5倍にすれば、材料のグレードが上がり・デザインに優れたエクステリアを設けることができます。そして、基準額の2.0倍を予算にすれば、外向きのエクステリアだけでなく、内向き(庭)部分にもお金が費やせます。


ここで気をつけて頂きたいことは、住宅メーカーの見積における外構費用枠のことです。

住宅不況が長く続く現在、各住宅メーカーは売上と利益の確保のために、専門分野ではないエクステリアを取り込もうと努力しています。
これは企業努力として当然の活動なのですが、過去、住宅建築物件が潤沢にあった時代には、住宅メーカーがまったく見向きもしなかった分野です。

もちろん今でも住宅メーカーには、エクステリアをデザイン・施工する能力はありませんので、結局のところエクステリア業者が下請で仕事をしている状況です。

となれば、どういうことが起こるのか?
住宅メーカーはエクステリアを引き込みたいので、価格を安く設定する。
安い価格では利益が出ないので、住宅部分に利益を上乗せする。
という構図となります。

もちろん住宅建築の当初予算に、エクステリの利益は含まれていないと思いますが、住宅は建築が進むにつれて追加が発生するものです。
追加が発生する時点では、建てて貰っている住宅メーカーのことを信頼しているので、言い値を受け入れることになります。
そこで、競争の発生しない追加部分に利益を余分に乗せ、エクステリ専門業者との競合が発生するエクステリア部分を安く見せるのです。

これを防ぐには、住宅メーカーにエクステリアは別で考えると、はっきりと伝えることです。しかしながら通常、住宅建築資金を自己資金で賄える人はいませんので、金融機関からローン契約を結ぶことになると思います。
ここで住宅メーカーの「殺し文句」が出てきます。「ウチでやらせてもらえば、新たなローン契約を結ばなくてすみますよ」と。
でも心配はありません。普通のエクステリア業者は、ローン会社と契約しており、新たなローンを組むことをお手伝いすることができます。

また、思いのほか住宅建築に予算をとられてしまい、エクステリア予算がなくなることは、よくある出来事です。

そんな時には、無理に中途半端なものを作らずに、そのままにしておきましょう。
なぜなら、気に入らないからと言って、後からエクステリア構造物を取り壊すのは、多大な費用が必要となり、結局、余計にお金がかかったというケースが多いからです。

少し不便かもしれませんが、十分な予算を確保できるまで、簡単なポストと、駐車場部分には砂利を敷いておくくらいでも良いのではないでしょうか?


価格のからくり(恥ずべき実態)

それから価格について、もう1つ大切なことをお伝えしたいと思います。下請構造と価格の関係性についてのお話です。
上記の内容は「施主さま」と「住宅メーカー」のお話でしたが、施主さまがエクステリアを完成させる物語には、一般的に「住宅メーカーに営業するエクステリア業者」と「施工業者」も登場することになります。

「住宅メーカーに営業するエクステリア業者」とは、「住宅メーカー」と利害を共有した懇意な関係であり、「住宅メーカー」の求めに応じてプランおよびデザインを実施する業者のことです。自社施工班を持つこともありますが、一般的に末端施工業者に低価格で下請発注することが多いようです。

「施工業者」とは、実際に現場に赴き作業を進めていく業者のことです。「住宅メーカーに営業するエクステリア業者」から下請仕事を受注していますが、低価格の受注により利益率が悪く手抜き工事も散見され、実際に多くの方に「困った」と相談を受けています。
もちろん下請に甘んじない「施工業者」もあるので、その受注形態により特性が大きく変わる部分だと思います。



表から理解できると思いますが、同じ工事原価であっても、その受発注形態によって大きく価格が異なってきます。
例えば、住宅メーカーが絡むことにより、屋内とエクステリアの連携がとれ素敵なプランになったり、住宅メーカーに営業するエクステリア業者が絡むことにより、経験豊かなデザイナーが施主さまの要望を的確に掴むことができたり等、本来であれば上位役割の企業が絡むことにより、その成果品がより高品質になるはずなのですが、これまで見聞きしてきた印象では、逆に責任所在の不明確化により低品質に傾いていることが多いようです。

「施工業者」は、粗利の不足を賄うために安価に施工することだけを考え、長さも計測せずに施工する。図面の内容を地面に足で線を引いてから、それに沿って作業を進められたという話を聞いたことがあります。また、駐車場のコンクリートを指示より薄く打つことにより、材料費を浮かせるといった話も聞いています。

「住宅メーカーに営業するエクステリア業者」は、「住宅メーカー」に振り回されながら数多くの案件に携わり、無駄な図面作成や見積計算を実施することの経費を生み出すために、ひとつひとつのデザインに力を注がず、CADを利用したデザインを使いまわすことで費用の低減を図る。困った施主さまからの相談で「えっなんで、こんなデザインになるん?」という図面を何度も見てきました。

「住宅メーカー」はエクステリアの全てを「住宅メーカーに営業するエクステリア業者」に丸投げして、自分たちは用意してもらったプラン・デザイン・見積を「施主さま」に持っていくだけ。そこで承った話を伝書鳩のように「住宅メーカーに営業するエクステリア業者」に伝えるだけ。下請構造から考えれば当然なのですが、まるで責任感が無くエクステリア部分の不満を解消するアフターサービスにも消極的です。「言っても聞いてくれないので、もう諦めました」というお話を何度聞いたことか。。。


デザインテイストを考えよう

イメージが固まり、予算も確保できたので、次はデザインテイストについて考えていきましょう。

一般的な話として、エクステリア業者に、数多くのデザイナーを抱えているところはありません。基本的に1人、または2人の場合が多く、また同じ環境で働いているため、そのデザインテイストは、似通ってくるとともに、得意なデザインに偏ってきてしまいます。

このステップでは、エクステリア業者を選定していく上で、まずは自分の好きなデザインテイストを明確にしていきましょう。
お気に入りに登録しているホームページを見直してください。きっと、あなたが好きなデザインテイストが表れていると思います。

そして、ご家族の中で、このデザインテイストで構わないという了承を得てください。やはり、毎日目に入る部分ですので、みんなが納得した形で決められることをお勧めいたします。


テイストを考慮するに当たっては、以下のような点についても整理して考えておきましょう。

・和風←→洋風
・モダン←→クラシック
・人工的←→自然的
・開放的←→閉鎖的
・明るい←→落ち着いている

これらを整理しておくと、エクステリア業者に要望を伝える際に、理解してもらえやすくなります。


想いを実現してくる業者探し

こんどは、インターネット検索サイトで、

エクステリア 広島
外構 広島
庭 広島
造園 広島

を、検索してみましょう。
きっと、数多くの業者がホームページを構えて宣伝しています。

通常、エクステリア業者のホームページでは、施工例を掲載していると思いますので、施工例を確認して、希望するデザインテイストを実現してくれそうな業者を見つけてください。

施工例が載っていない、または少ないホームページは飛ばしても構いません。なぜならその業者が、希望するデザインを得意とするのか、苦手とするのか、調べようがないからです。
もちろんホームページに載っていなくても相談を持ちかければ、実績のあるエクステリアの写真や図面を持って、あなたのところまで訪問してくれることでしょう。
しかしながら、その結果として、頑張る営業マンの攻勢を、受け続けることを覚悟しなければなりません。自由になる時間が多くある人なら構わないと思いますが、そうでない人は、業者を絞り込むまで、アプローチしないことをお勧めいたします。


このステップでは、営業範囲内の業者を2社まで絞り込みましょう。広島県全域など広いエリアを営業範囲として掲げる業者もいますが、営業範囲の目安は車で片道60分圏内としましょう。これは高速道路を使っての条件で構いません。
片道60分より遠くなると、移動経費が大きくなり、どんなに良い業者でも、相対的に価格が高くなってしまいます。
2社に絞り込むのは、1社だと評価できず、3社だと対応が面倒になるからです。時間に余裕のある人は3社でも構いません。

なお検索結果には、業者紹介のサイトもヒットしていると思いますが、こちらは無視して下さい。
業者紹介のサイトは、紹介先の姿勢や技術を保証するものではありません。紹介されているからといって、けっして素晴らしい業者というわけではありません。
また「○○○○賞を受賞」などとやっておりますが、そのほとんどが紹介サイトを運営しているメーカーが設けている独自の賞であり、その受賞者の多くは、そのメーカーに貢献している業者(多く商品を買っている業者)のようです。
あくまでも、自分の目で確かめてから判断してください。


そして、もう1つ注意事項を。
施工例に施工主による評価がある場合がありますが、エクステリア工事においては、あまり当てにしないでください。
考えればわかると思いますが、人生においてエクステリア工事を何度も経験する人はいないはずです。基本的に誰もが、評価のための基準を持っていないはずです。施工主の評価よりも、あなたの好みを優先することをお勧めいたします。


信用できる業者を見分ける

ホームページの情報からだけで判断することは難しいと思いますが、「好み」の観点から選んだ業者が、信用できる業者かどうか判断していきましょう。

判断のポイントは、どれだけ施主視点でホームページが作られているか?です。
単純な話、
誰のためのホームページなのか?
何を目的としてホームページを設けているのか?
ネット上には、こういったことを考えていない、自分よがりなホームページを数多く見受けます。

自分よがりなホームページを設けている業者は、どのような仕事をするのでしょうか?残念ながら、自分よがりな仕事をされるのではないでしょうか?
トップページの目立つ位置に「企業情報」のリンクのある業者は、あなたの仕事をするときに、あなたの希望ではなく、自社の都合を優先されるのではないでしょうか?
あきらかに湧くと予想される疑問の答えを、ホームページに用意していない業者は、あなたの疑問に対して十分な説明をしないのではないでしょうか?
仕事に望むスタンスをホームページに掲載していない業者は、あなたの仕事をするときに、担当者の対応がコロコロと変わるのではないでしょうか?

もちろん、こういったことで全てを判断できるとは思いませんが、一定の評価基準となりえると思われます。ぜひ、そのような視点でエクステリア業者のホームページを、ご覧になられることをお勧めいたします。


エクステリア業者との初回打合せ

さあ、選んだ2社との、初回打合せをしましょう。

その際に注意することは、業者に対して十分な情報を知らせることです。
はなから「騙してやろう」と考えている業者を除き、基本的に普通の業者は、あなたを満足させる提案をしたいと考えています。
少なくとも前項で「信頼できる」と判断された業者は、あなたの満足を追求するような業者だと思います。
しかしそれは、情報が不足していては難しいことです。

通常エクステリア業者は、業者ごとに「リサーチシート」や「面談シート」を整備しています。これは情報のとり忘れがないように、事前に準備しているものです。
信頼関係が発展していない段階で、パーソナルな情報を出すのは勇気がいることですが、できるかぎり聞かれることに対して、素直に回答するようにしてください。

なぜなら、あなたが「広い駐車スペースが欲しい」と言った時に、「車の車種が大きいのか?」「奥様の運転があまり上手ではないのか?」「自転車も置くのか?」というように、業者は様々なケースを考えます。
そして、その理由を特定して、運転が下手な場合には「斜め駐車」を提案したり、自転車を置きたいのであれば、「アプローチへの駐輪スペース」を提案することがあります。
このように、原因を探って、最も適した解決方法を提案するためには、細かな情報まで入手する必要があるのです。


これは予算についても同じことが言えます。少々の予算差額であれば、材料のグレードを変更したり、施工範囲を変更することで解決できますが、大きく異なってしまった場合には、お互いが歩み寄ることができません。
そうなってしまうと、業者の考えたプランはご破算となってしまい、また一からプランを策定していかなければならず、余計なコストが発生してしまうことになります。
ある程度、正確な数値を伝えることで、このような事態は防ぐことができますので、予算についても十分な情報を知らせるようにしましょう。


また、この段階で脱落する業者が発生した場合には、再度2社になるように業者を追加選定してください。


プランの修正

あなたの選択した2社との初回打合せが終わり、それぞれがプランおよび概算見積を提出してきました。
このステップでは、提出されたプランや、これまでの印象を踏まえ、話を先に進める相手を1社選択しましょう。

ここで注意して欲しいのは、「プラン・概算見積」段階での、図面の書き込み度合いは、会社のスタンスによって異なるということです。
プランの段階から、時間をかけてキレイな図面を完成させる業者もいれば、プラン段階は、「方向性の擦り合わせ」と割り切って、図面に時間を費やさない業者もいます。
どちらが正しいということはありませんので、「キレイな図面だなぁ」と図面の完成度だけで評価するのは、止めておきましょう。

それから概算見積において、一式計上が多く、単価が明確でない業者には不安があります。
エクステリアという分野においては、「作業量*単価」を明示できないケースもあるのですが、良心的な業者は、あなたが判断しやすいように、可能な限り単価を明確にしているはずです。
あなたのような素人に対して、理解や判断をしにくい見積書を提出する業者は、不親切な業者と考えられますので、あまりにも一式計上が多い業者には注意が必要です。


さて、1社に絞り込みましたが、もちろん2社同時に進めることも可能です。しかしながら、先ほども述べた通り、本命業者以外との交渉は、お互いにとって時間の無駄になるうえ、業者はあなたが「断りにくくなるよう」に動きます。雁字搦めになる前に2番手であることを伝えた方がいいと思います。

そして、本命業者のプランをベースに、修正を加えていきましょう。
プランをよく見て、初回打ち合せで伝えた方向性と大きく異なる点を見つけ、その説明を求めてください。
異なっているからといって悪いプランとは限りません。業者が持てる能力と知識で、あなたの考える理想的なエクステリアに対して、別のアプローチをしている場合があります。もちろん単純に「聞いてなかった」「忘れていた」というケースもありますが、これは説明を受ければすぐに分かることでしょう。


こうして疑問に感じた点をすべて聞き、納得できたら、「デザイン・詳細見積」をお願いしましょう。
もしこの段階で「反応が遅い」「方向性を理解してくれない」など、行き詰ってしまった場合には、2番手業者と交渉をはじめることも考慮してください。


デザインの修正

デザイン・詳細見積が完成しました。

デザイン・詳細見積は、プラン・概算見積と異なり、図面を見て何がどう配置されているかがわかり、部分、部分に対して、幾ら費用が必要なのかが判断できる書類となっているはずです。
また、見た目を重視する部分については、立面図またはパースが添付され、素人のあなたにも完成した姿が想像できるようになっていることでしょう。

もし提出された「デザイン・詳細見積」が、上記の条件をクリアしていないようであれば、書類の修正・追加をお願いしてください。なぜなら、どのようなエクステリアが完成するか予想できない状態では、契約を結ぶことができないからです。少なくとも、自分の頭のなかで完成した姿が想像できる程度の書類は揃えてもらいましょう。


「デザイン・詳細見積」の評価方法は、見た目と施工金額になってきます。納得できるデザインを追い求めつつ、不要、過剰な予算は削減したいものです。
何をどう削ったら予算を抑えることができるのか?または逆に、これを増やしたら幾ら費用が増加するのか?ということを、書類を見ながら検討してください。
施工単価が設定されていれば、簡単に分かるはずです。ちなみに一式計上が多い見積書では、これができません。


また昨今差別化を図るために、CADを利用して図面を制作する業者が多くなっていますが、CAD特有の問題点として、CAD専門のオペレーターが必要なほど、「CAD操作は難しい」ということがあります。
このため本来CADを自由自在に扱えなければならない折衝担当者が、充分に扱えないケースが多くあり、あなたの要望が、折衝担当者を介してCADオペレーターに伝わることになります。
そのため、あなたの要望がダイレクトに図面に反映されず、結果として、時間がかかったり、あなたが根負けして、不本意ながらも不満の残るデザインに対して承諾するというケースが考えられますので、ご注意ください。


デザイン・詳細見積を気に入ったら、契約になります。不安がなく、期待に満ち溢れた状態で、契約を結びたいものです。
ここまでの手順をしっかりと踏襲すれば、間違いのない契約が結べると思いますので、頑張ってください。


おわりに

長い文章を最後までお読みいただき、ありがとうございました。書いているうちに「あれも説明したい」「これも知っておいて欲しい」とドンドン文章が長くなってしまいました。
内容についてはいかがでしたでしょうか?とりあえず素人であるあなたに、契約までの流れと注意すべき点をお伝えできたのではないかと思います。


エクステリア工事は、一生に2度、3度とは経験しないことで、1度つくったら20年という長いスパンで、あなたの大事な住宅の表の顔となります。
好みと合致しておらず、不満足な結果となってしまうと、毎日、目に入るたびに、残念な気持ちになってしまいます。
エクステリアが気に入らないからといって、取り壊して新たに設けるのは、費用も大きく、簡単なことではありません。ぜひ失敗を避け、後悔のない素敵なエクステリアを目指してください。



また、弊社ホームページに、無料メール相談コーナーを設けております。しつこいセールスの心配がないよう、匿名でのご相談に応じておりますので、必要があればご利用ください。

皆様にとって当サイトが、「新築のエクステリアで困った」を解決するとともに、素晴らしいエクステリアを手に入れられることを願っております。


NeatGarden

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