自然風の庭づくり施工例>>06安佐南区古市「N邸」造園工事

安佐南区古市「N邸」造園工事

緑苔むす露地・茶庭。茶道の茶室に付属する茶庭であり、その精神性を表現する造園空間です。そこには様式・ルールが存在しており、様式美を求められることが一般的です。
その露地を、守るべきルールを守りつつ、様式美をあえて意識せず、居住空間として自然風に作庭しました。そのため景観を形づくるうえでネックとなる、茶花の咲く樹木は配植しておりませんし、飛石の間隔も着物での歩幅を意識しておりません。あくまでも、露地のエッセンスを利用しながらの庭としています。
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まるで緑の静寂に包まれたかのような空間。自然風に仕上げているため、「刈込みの庭」とは違い、樹木はとてもやさしく風になぎ、力強く自由な枝振りは、みる人を落ち着かせます。
また、自然風な雰囲気を創るには、雑木を利用することが有効的で、その剪定方法も一般的な日本庭園での「刈込み」とはまったく異なります。
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夏のお庭です。
樹木がイキイキとした緑色を発し、杉苔が深みのある緑になっています。
秋のお庭です。
杉苔が退色を始めています。落葉樹が多いため、陽射しの弱くなる季節でも、比較的明るいイメージを保ちます。
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大手は建築物・お庭の格式に合わせて立派なものにしました。門前のスペースや左手の駐車スペースも、お庭と同じイメージで整備しております。 重厚な門をくぐり抜けると石畳のアプローチ。排水に気を配り、少し傾斜をつけています。石材は年を重ねるごとに味わいや深みの出る古材を使用。門から玄関までの距離が短いので、石積み・垣で正面をさえぎり、玄関までの距離感を演出しました。
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門から玄関が見えないよう施した竹垣は、御簾のように利用するため御簾垣と呼ばれています。玄関横の飛び石の小道を進むとお庭に出ます。 既存の松は南庭に。自然風の前庭・中庭とはまた違う整然と手入れされた松が、N邸の伝統と歴史を物語ります。
秋の和風庭園は暗い印象に なりがちですが、樹木の配置に気を配り、日の光がたくさん入ることで、すがすがしくすっきりとした印象を与えます。
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