自然風の庭づくり施工例>>13「秋山クリニック」(安佐南区大町東)新築に伴う室内坪庭工事 | ||
「秋山クリニック」(安佐南区大町東)新築に伴う室内坪庭工事 |
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待合室から見えるスペースに、緑の空間を配置することで、心を穏やかな視覚効果を目指しています。せせらぎは軽やかな音を立て、心を和ませ、待合室を待つだけのスペースではなく、癒しの空間としています。 この待合室は2階にあり、周囲を壁面またはガラス面に囲まれ、天部のみ外気と接しています。 【秋山クリニックWEBページ】 |
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山裾にある小さな谷から流れ出したせせらぎを、イメージして作庭しました。 ガラス面方向からの景観を意識して、流れの形態、植物の配置を考えております。 石材は、ゴツゴツとした形状を持つ湯来石を利用して、自然度の高い景観を目指しています。 植物は、日照条件があまり良くないため、耐陰性のある植物を選定しております。また壁面をバックに、木肌、樹形が美しく見える樹木を、選別・植栽しました。 サラッとしたイメージを持つハイノキやシャラノキ等の樹木が、せせらぎをより一層涼しげにみせています。 |
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2階待合室の横に、屋外吹き抜けとなっている造園空間があります。 循環式の流れを配置するなどして、坪庭感覚の広さの空間でありながらも、多様な要素を閉じ込めました。 ヤマボウシ・シャラノキをメインに、足元には山野草を配植しており、自然度の高い空間を目指しております。 |
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施工前の状況写真です。2階部分となるため土壌厚を確保することができず、薄層での構成となっております。 特に樹木については、根鉢の薄いものを選択しており、薄層でも成長が悪くなることはありません。 |
薄層、狭小空間、日照不足と多くの課題を持つ空間ですが、小さなオアシスにすることができました。 土壌にも気を使っておりますので、薄層土壌による乾燥にも比較的耐えることができます。 |
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屋上から見下ろしています。どうしても日照が不足してしまうので、植物の選定に苦労しました。 | ||
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「里山から山間に少し入ったところ」にある小川をイメージしています。ゴツゴツとした不揃いな石と、流れの底には大粒な砂利を敷いています。 | ||
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狭小な空間に、自然を取り込むことができました。室内緑化となるため、つくり方はとても人工的ですが、できあがった空間はとても自然風です。 | ||
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循環式せせらぎの終末部分となります。整竹(磨竹)で作成した蓋の下に、循環用ポンプが隠してあります。 静音式の循環ポンプを使用しておりますので、せせらぎの音を妨げません。 |
きっと植物たちは、1日のうち一瞬だけ当たる日光を楽しみにしていることでしょう。日照不足が不安でしたが、植物は健全に生育しています。 | |
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工事中の建物です。床が重さに耐えるかどうかの荷重、排水周り、給水施設の確認をするべく、建築中の段階から関わります。 | 杭を打っての丁張りができないため、床にチョークで配置場所を記しています。 | |
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建物への漏水が怖いので、すべて防水シートで覆います。植栽部分を区切るためにコンクリートブロックを設置して、流れに土壌が流れ込まないようにしています。 | 荷重制限があるため最初に、軽くて透水性の高い植栽基盤材を敷均します。これにより透水性、通気性を良くして、植物の根腐を防ぎます。 | |
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植栽基盤材の上にシートを敷きます。これはシートの上に敷く、土壌が混ざらないようにするためのモノです。 | 土壌を敷均します。この土壌は屋内緑化、屋上緑化に用いられる、軽量で保水性、透水性の高い人口土壌です。 | |
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景石を配置して、流れ部分にモルタルを塗ります。漏水を防ぐために細心の注意を払って作業します。 | 庭の骨格が完成しました。 | |
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植栽を進めていきます。大きな樹木から始めて、小さな樹木、そして下草の順に行います。 | 流れに砂利を敷いて完成です。 | |
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自然風の庭づくり施工例>>13「秋山クリニック」(安佐南区大町東)新築に伴う室内坪庭工事 |