自然風の庭づくり施工例>>15周南市小松原「S邸」新築に伴う造園工事

周南市小松原「S邸」新築に伴う造園工事

熊毛IC近くの温泉地にあるお宅です。3方を山に囲まれている谷あいの立地で、空の青、山の緑、川の流れの美しさに囲まれた、風光明媚な土地となっております。
お施主様は周南市中心部に住まわれていたのですが、自然に囲まれた生活をされたくなり、移り住むことを決められたそうです。もとは畑であったのですが、川と親水公園が隣に面しており、山の稜線が美しいことが決め手になったそうです。
お庭を形づくっていくなかで、お施主様から頂いたテーマが、
@美しい山の稜線を楽しめるお庭
A隣接する公園の緑を活かしたお庭
でした。

また、敷地の対角線側に建築中である。娘夫婦様のご自宅との関係も気にされておられました。

そこで、設計のポイントとして、
@公園および山の緑と景色をお庭に取り込む
A娘夫婦様のご自宅から、お孫様が夜に1人でも遊びにこれる
B周囲の風景や景観に自然に溶け込む
C公園の利用者が間違って迷い込まない
を掲げました。
道路から玄関までのアプローチです。庭の奥に進むにつれ、次第に山深いイメージとなるよう設計しておりますので、この位置では人為を感じられる整った板石を利用しております。 玄関の周囲です。風水の関係で、訪問された者が折り返す感じで玄関に近づいて貰いたいとのことで、竹垣を設置しております。
これより奥の園路は自然度を高めるために、板石舗装からソイル舗装にしております。
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リビング前は芝生を張っております。お孫さんが走り回って遊んでも危なくありません。
お施主様が丁寧な手入れをされており、きれいな芝生面となっております。
井桁の内部にはポンプが納められております。
植栽については自然なイメージを高めるため、下草・地被類に気を使っております。
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お施主様宅から娘夫婦様宅へ続く園路です。ところどころに遠路灯を設けており、日が落ちてからでも、お孫さんがお施主様宅を訪問することができます。 娘夫婦様宅からお施主様宅への景色です。お施主様からの「家と家の関係は、明かりが見えるか見えないか位の距離感にして欲しい」との依頼で、植栽密度を調整しております。
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茶室前のお庭です。竹垣で囲い閉じられた空間にしております。隣接する公園の樹木を、景色として借りております。 子犬さんには、工事中は何度も引越ししてもらい、仮住まいで我慢してもらいました。
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作業において最初に実施したのが、石垣をつくことです。畑であったため空石積みが施されている部分と、土法面の部分がありました。 公園への出入口部分の石積みです。施工面積が大きく材料費がかさむため、安価で見栄えの良い材料を、時間をかけて探しました。
お庭の面積を広げるため、石垣を立ち上げました。また、公園から誰でも侵入できるような構造となっています。 石垣を施すことにより、公園との区切りがハッキリとしました。しかしながら自然材を使用したので、公園の景観との調和も図れています。
昔ながらの空石積となっており、長い年月で風化しており、強度に問題がありました。 公園と同様に自然材を用いることで、公園の景観と調和しつつも、色味の異なる材料のため、公園とは異なる空間ということを示すことができました。
ウッドデッキの周囲は、ウッドデッキを中心として、娘夫婦様ご家族と伴に、いっしょに過ごせる空間にしたいと考えました。 石材で円弧に空間を切り取り、その面を芝生広場としました。円弧の外側は周囲の環境と調和するように、里山風の景色を整備しております。
せっかくの立派なお宅なので、道路から玄関までのアプローチで、いきなり別空間に迷い込んだ雰囲気を作り出したいと考えました。 比較的狭い空間ですが、道路ギリギリまで植栽することにより内部容積を確保して、外部空間から玄関へと景色のシークエンスが繋がるアプローチを完成させることができました。
アプローチの導入部分です。 建築の道路側のファサードが和風のイメージのため、杉苔を利用して和のイメージを高めた景色としました。
道路との取り付け部分です。 道路に沿って植栽を設けましたが、十分なスペースがないため、その植栽には苦労しました。
バックホウで既存の石垣を取り去ります。 撤去した面を整えます。
石垣という重量物が上に載るので、重さで地盤が沈下しないように転圧します。 ベースとなるコンクリートを打設します。
石垣の総延長は150mもありました。 石を積んでいく上で、石積み角度の指標となる丁張りを実施したところです。
石同士の組み合わせを考えながら積んでいきます。 背面にコンクリートを裏込めしながら、少しずつ立ち上がっていきます。
石垣に対して、全てで30トンの石材を使用しました。 上部まで積み上がり、上端(天端)をコンクリートで整えて完成です。
円弧に石材を組み合わせています。石材は古材を使用しております。花崗岩の新材は、表面がさびて(風化・酸化)おらず白く輝いており、落ち着いた雰囲気を醸し出すことができません。 バックホウで造成を行なっております。芝生面の高さを定め、排水の勾配をとり、基面を整正しています。
芝生の植栽基盤を用意するため、土壌改良材を敷均しています。水捌けが良い土地だったため、土壌改良材を混ぜるだけで十分でした。
バーク堆肥、ミネロック、ピートモス、ネニサンソを混入しました。
敷均した土壌改良材を耕運機で混入しています。高麗芝は生理的に環境圧に弱いため、健全に生育させるためにはキチンと植栽基盤設計を行う必要があります。
混入後に芝を張り、目土をかけて完成です。
地盤高を整え、石を張ることから始めました。 お施主様が風水を勉強されており、風水に基づいた家の入り方となるよう、玄関の周囲に竹垣を設けました。
石張りの目地(石と石と隙間)を処理しているところです。これから植栽を行なっていきます。 景色の骨格となる、大きな樹木を植栽した段階です。この後に景石を据えていきます。
その他の空間にも樹木を植栽するとともに、根締めとなる小さな植物を植えていきます。 苔などの地被植物を植え、砂利などを敷いて完成です。
完全には景色を遮らず、玄関が見えるように植栽をしております。そのため背の高い樹木を植栽せず、豊富な下草類で緑量を確保しております。 奥まった一角を愛犬のためのスペースとしました。犬小屋を配置して、四ツ目垣で檻をつくりました。
かなり無理のある植栽基盤です。降雨により土が流れ出さないように十分な地被植物を植え、さらに繊維系のマルチングを行なうことにより、土壌の流出を抑えております。 園路を途中からずらすことによって、玄関前は植栽面積を確保して、道路からの視線をカットしています。
Price (万円)
〜100
100〜150
150〜200
200〜300
300〜400
400〜500
500〜
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