岡山県と観光

アジア、欧米豪の海外旅行経験者のうち、岡山県について知っている人が12.7%だと分かったそうです。前回の2018年の調査に比べて1.3%増えましたが、隣県の広島県(37.5%)に大きく水をあけられています。また、岡山県を知っている人の中で、訪問してみたいと回答した人は27%となっており、全体の3.8%となっています。

一方、関空から入国して広島を訪問したり、広島空港から関西に向かったりする人が多く、岡山県が通過されている点が浮き彫りになったそうです。

 

観光とは「光を観る」ことであり、その光がユニークであること、大きく輝いていることで、観光客は集まってきます。財務の厳しい地方都市としては、色々なものに手を出すのではなく、一点を突破する必要があると思われます。

スペインのビルバオに作られたグッゲンハイム美術館、スペインのサンセバスチャンにあるレストラン群、スペインのイビサ島にあるクラブやバー、これらは世界でも有数の観光地ですが自然や歴史に頼っておらず、全て現役世代が作り上げ磨いてきた光となります。

 

岡山にこれらの強く輝いた光があれば、素通りされるという問題は発生していません。企画力が無く、実行力が無く、継続力の無い自治体には、観光客を引き付けるほどの光を、作り出すことができないのだと思います。

もちろん観光立県が全てではありません。何によって自治体収入を増やすのか、そこから考えなければならない問題だと思います。

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