高額紙幣【溝口】

2020年度に新たに印刷される1万円札が、キャッシュレス決済の広がりにより、初めて10億枚を下回るそうです。一方、5千円札は、飲食店の券売機増設によりお釣り需要が高まり、3年連続で増加しているそうです。

 

1万円札の減少は、高額の支払いでキャッシュレス化が進んでいることが理由です。2019年の調査によると5万円以上の支払いにキャッシュレス決済を使っていると回答した人は全体の65%でした。2009年の51%から比較すると、順調に「脱1万円札」が進んでいることになります。

2020年度の5千円札の印刷枚数は、前年比33%増と大きく増えています。これは飲食店などが省力化のために券売機を増やしたことが背景にあります。日本自動販売システム機械工業会によると、飲食店に置かれている券売機の台数は10年間でほぼ倍増したとのことです。またレジでは遠慮する人も券売機では気にせず1万円札を使うため、お釣り需要が高まっている面もあるようです。

政府はキャッシュレス決済の比率を現在の2割から2025年までに4割に引き上げる目標を掲げています。キャッシュレス決済が進むにつれ、1万円札だけでなくコインの発行量も劇的に減少していくと予想されます。

 

個人的にはもっとキャッシュレス化が進み、財布を持ち歩く必要のない時代が訪れればよいと考えています。正直なところ最近は、コンビニのレジで財布を出して支払っている人を待つ時間は無駄だなと感じています。なぜクレジットカードや電子マネーで支払わないのか不思議でなりません。

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