マツダ【溝口】

マツダは2015年入社の採用数を、技術系185人、事務系30人の計215人に増やすそうです。これは2013年および2014年の60人(技術系50人、事務系10人)に比較して3倍以上となります。現在の好調を維持し続けるには、技術、製品開発の強化が必要とのことです。

2014年3月期の営業利益予想は、前期比3.3倍の1800億円となり、過去最高を更新する見込みとなっています。これは円安による為替差益も関係していますが、それと同等に2006年から推し進めている構造改革活動も関係しているそうです。

構造改革活動の基本戦略は『世界の中の10%に向け「高くとも欲しいと思われる車」をつくり、結果としてシェア2%を獲得していく』であり、スカイアクティブをはじめとする革新的技術によりブランド価値を高め、限定された10%の“マツダを好き”を狙っていくそうです。

また構造改革活動の一環であるメキシコ工場が、量産を開始しました。米国へ無税で輸出できるメキシコ生産のメリットとともに、長年の課題である為替変動への抵抗力を高めること。そして「SKYACTIV技術」の北南米展開とともに、収益基盤の強化が狙いだそうです。

このように戦略がうまく機能して業績好調なマツダですが、実は2009年以前の採用者数は300人を超えていたそうです。まだその水準には戻っていませんので、これからも革新的な取り組みを続け、広島経済の底上げをして頂きたいと思います。

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