着せ替えできる車【溝口】

ダイハツがコペンの新型を発売するそうです。コペンとは2人乗りの軽オープンカーで、趣味性の高い車種となります。
今回のモデルチェンジでは、一般的な車両では骨格とボディーの両方で強度を持たせるところを、骨格部分のみで強度を持たせ、外側ボディーを「着せ替え」できるようにしたそうです。

バンパーやフードなどの13のパーツはボルトで付け外しが可能となっており、自社のみならず、社外のメーカーに着せ替えパーツ開発を任せることが可能で、多様なデザインを展開できることが期待されています。
またデザイン性の問題だけではなく、樹脂製のボディーを採用することで生産に高度な技術が不要となり、新興国での生産でコストを抑えることに繋がるそうです。

国内の車販売が低迷しているそうですが、「限られた選択肢の中から選ぶ」のではなく、多くの選択肢の中から「自分で組み上げていく」ことに、消費拡大の可能性を感じます。
移動の手段というだけでなく、簡単に改造できオリジナリティを発揮して他人との違いを表現することは、とても楽しい経験のような気がします。
昨今のソーシャルゲームなどでも、オリジナルキャラを作成するために、運営会社にお金を払ってまで選択肢を増やすことが、一般的な状況となっています。

コペンで成功すれば主力車でも実施していきたいとのことですので、カラフルでオリジナリティあふれる車両が街中を走行している未来は、ちょっと楽しそうです。

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