リニア新幹線【溝口】

国土交通省は、リニア中央新幹線の経済効果をつかむため、来年度予算の概算要求に大阪延伸調査費を盛り込んだそうです。そのため、大阪までの開通前倒しを望む関西経済界からは期待の声があがっているようですが、実現の壁は高いようです。

調査では、名古屋まで開通した場合と、大阪まで全線開通した場合での効果の差を比べるそうです。東京-大阪間でリニアが開通すれば、これまで飛行機を使っていた人もリニアを利用するとみられ、人の行き来が増え、経済効果の向上も期待されます。

しかしながら全線開通の実現に向けた壁は高く、総工費9兆円を調達しなければならないJR東海は、借入金を5兆円以内に抑えるために、どうしても開業時期をずらせる必要があると主張しているそうです。

東京-名古屋 名古屋-大阪
路線の長さ 286キロメートル 152キロメートル
所要時間 40分 27分
建設費 5.5兆円 3.5兆円
開業時期 2027年 2045年

それぞれの思惑が交錯する巨大プロジェクトですが、もし開通すると新幹線とリニアを乗り継ぐことで、90分+40分+27分の計2時間40分ほどで東京まで行けることになります。
現在は6時の始発に乗っても10過ぎの到着となりますが、これが9時前に到着できるとなると前泊の必要が無くなり、出張も楽になるかも知れませんね。

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