ガソリン価格【溝口】

ガソリンの価格が下がってきています。国際的な原油価格の下落が原因で、7月に169.9円の高値を付けたのち17週連続の価格下落となっており、消費増税後はじめて150円台まで下がったそうです。

イラク情勢の緊迫化により高騰していた原油価格が、7月以降大きく下落しており、6月に1バレル当り110ドルであったドバイ原油価格は、11月には78ドルまで下がっているそうです。
円安が続き輸入品は軒並み価格が上昇している状況ですが、原油価格下落の影響が、輸入価格上昇圧力を上回っているようです。

原油価格が下落しているのは、中国や欧州経済の景気減速や需要低迷、米国産シェールオイルの産出量増加、サウジアラビアの産出量維持などが理由として挙げられます。
特にサウジアラビアについては、シェールオイルにシェアを奪われないよう、価格競争を仕掛けているという見方もあるそうです。産出コストの高いシェールオイルにとっては、価格競争は非常に不利になるようです。

専門家によると原油の国際価格は今が底値で、1バレル当り80ドルを大きく下回ることは考えにくく、その一方で、一段と円安が進むことがあれば、ガソリン価格は上昇する可能性があるとの見解だそうです。
ガソリンもそうですが円安の現状では、原油価格が上昇するとエネルギーを輸入に頼る日本にとってダメージが大きそうですね。なんとかこのまま原油価格が下げ止まって欲しいものです。

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