ヤフートラベル【溝口】

これまでヤフートラベルは、ネットでホテルの予約を受け付けていましたが、これはJTBなど他社の空室情報を紹介するだけでした。これを全国4千軒の宿泊施設と提携して予約できる、独自のネットシステムを整えたそうです。
また先発組に追いつくため宿泊施設への仲介手数料を無料にして、多くの宿を集めることで利便性を高め利用者を増やし、広告収入で収益を上げる戦略となっており、宿泊予約数などで国内トップを目指すそうです。

宿泊予約サイトは2000年前後に相次ぎ生まれ、ビジネスの楽天、レジャーのじゃらん、高級ホテルの一休と、強みが秀でる3社が「勝ち組」として残っている状況です。手数料が同じで価格も変わらない3強に対して、価格勝負のヤフーが参入することにより「価格競争の幕開け」との見方が広がっているそうです。
一般的に宿泊予約サイトは宿泊料金の8~10%を手数料として宿泊施設から貰うのが相場ですが、ヤフーは利用者に付与するポイント(5%)だけを施設側に負担して貰うそうです。施設側の金銭的負担を減らすことで他のサイトより安い価格設定を促し、ヤフートラベルの浸透を図ります。

JTBによると、2012年の国内宿泊予約のうち宿泊予約サイトで予約した人は全体の24.9%にのぼり、年々増加する傾向だそうです。その一方で中小零細の旅行会社は、宿泊に加え、新幹線などの移動もネットに顧客を奪われ、苦戦を強いられているそうです。
ネットは破壊的に世の中を変える力を秘めており、造園業界へ与える影響も考えなければいけなくなってきていますね。

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