アマゾンの住宅リフォーム【溝口】

アマゾンが住宅リフォームのネット販売を開始しました。約5000品目の中から利用者は、本や雑貨と同じく商品をカートに入れ購入します。その後、施工会社から連絡が入りリフォームする場所を調査して工事内容を確認します。契約を取り交わしたら、その段階でAmazonから請求があり、予定日に工事が行われ完成、引き渡しという流れとなります。

アマゾンによるリフォームのネット販売は、日本の住宅リフォーム市場に「2つの革命」を起こす可能性を秘めているそうです。
一つめは「販路」の革命となります。アマゾンにはパソコンなどを通じて、ネット購入に慣れた4800万人のユーザー(月間)が訪れます。この巨大なプラットホームにおいて、住宅リフォームという極めて高額で複雑な商品・サービスを購入できる仕組みを整えた意味は大きいといえます。
もう一つの革命は「価格」となります。「施工費込みの定額制」を導入したことにより、建物の条件がどうであれ原則として販売価格は統一され、購入者にとって安心できる取引となります。

今後、空き家問題や土地不足などから、中古住宅の需要増が見込まれています。そのためリフォーム、リノベーション系住宅が拡大することが予想されます。加えて、これから初めて住宅を取得する層は、インターネットの利用に慣れている若年層が多くなるので、リフォームのネット販売は大きく成長する可能性が高いと言えます。
少なくとも現在、リフォーム、リノベーション工事をメインとしている工務店では、これまでとは異なる営業手法を選択する必要があるでしょうね。

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