スカイチーム【溝口】

破綻した航空会社「スカイマーク」の再生支援先が「ANAグループ」に決定しました。アメリカの航空会社「デルタ航空」も再生支援に名乗りをあげましたが、債権者の多くがANAの支援策を支持しました。支援策として、ANA便と競合しない路線の共同運航、整備ノウハウの提供、部品や燃料の共同調達などが実施される予定です。
ちなみに、この支援により、羽田空港の国内線発着枠では、約6割をANAグループが占めることになります。

企業名 個別
占有率 グループ別
占有率
ANA 37% 60%
エア・ドゥ 5%
スカイネット・アジア航空 5%
スターフライヤー 5%
スカイマーク 8%
JALグループ 40% 40%

今回の支援先決定では、デルタ航空の所属する世界第1位のアライアンスグループ「スカイチーム」が日本に橋頭保を築けるかどうかが注目されていました。羽田空港に8%の発着枠を持つスカイマークに影響力を及ぼすことができれば、日本中の旅行者をスカイチームに導くことが可能となります。

ANA支援に決まり、日本の航空会社には「ANA」「JAL」グループしか無くなってしまいました。これでは新設航空会社が発足する以前の状況に逆戻りです。デルタ航空には頑張ってもらって日本の航空業界に風穴を開けて欲しかったですね。

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