国債格付け【溝口】

米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズが、日本国債の格付けを「AA-」から「A+」へ1段階引き下げたそうです。格付けは借金の返済能力を判断したもので、「A+」は21段階ある格付けの上から5番目だそうです。「AA-」の中国や韓国より悪くなり、アイルランドと同水準となるそうです。

AAA イギリス、ドイツ、カナダ、オーストラリア
AA+ アメリカ
AA フランス
AA- 中国、韓国
A+ 日本、アイルランド
BBB スペイン
BBB- イタリア
BB ポルトガル
CCC+ ギリシャ

格付け会社は、消費税による税収増を折り込んでも、GDPに対する政府債務残価の伸びは年5%以上に達すると予測しており、「日本の財政状況が極めて脆弱であることは、重大な弱み」「アベノミクスは当初奏功する兆しが見えたが、経済が今後2~3年で国債の信用力を好転させるまでに改善する可能性は低い」と指摘しています。

中国、韓国よりも財政の健全性が疑われ、資源も人口も少ないアイルランドより返済能力が低いと見られているということですね。社会保険費増大、および債務悪化を可とする予算組みが財政の悪化を引き起こしていることは明白なのですが、まだまだ改善には繋がっていきそうにありませんね。

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