犬・猫【溝口】

ペットとしての犬と猫が飼育数を逆転する見通しです。これまで犬の飼育数が圧倒的に多かったのですが、1990年代後半の小型犬ブームの犬達が寿命を迎えるとともに、単身者でも飼い易い猫が少しずつ飼育数を増やしているそうです。
2010年には1200万匹だった犬は2015年には1000万匹を下回る減少率で、2010年に950万匹だった猫は2015年には1000万匹を上回る増加率になっています。

犬の飼育にとって逆風なのは高齢化だそうです。50代以上の飼育者が全体の6割を占めている状況下で、散歩などの負担が加齢ともに大きくなり、飼育数の減少に歯止めがかからないそうです。その一方で猫は、散歩の必要がなく単身者でも飼い易く、1匹だけだと寂しがると感じるのか、2匹目を飼いはじめる人も増えているそうです。

犬と猫どちらも飼ったことがありますが、確かに犬は散歩が大変でした。暑くても寒くても、雨でも雪でも休まず散歩に行くことは、時には苦痛でした。その点猫は、そういった気遣いは一切必要無く、とても楽でした。しかし世話の必要が無く懐かないためか、犬と異なり家族の一員という意識は持てませんでした。猫の自由さ気ままさは飼い主の自覚が育たないようです。

広島市のホームページには、広島市で殺処分される犬猫は毎年約1,500匹であり、犬の45%、猫の10%が飼育放棄によるものとあります。なんとか減らしていきたい数字ですね。
また全国では、平成25年度の犬殺処分数が28,570匹、猫殺処分数が99,671匹となっています。考えさせられる数字です。

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