卵【溝口】

価格があまり上がらないことで「物価の優等生」と言われている卵が、異例の値上がりを始めているそうです。鶏のエサ代の高騰が影響しているそうです。
通常スーパーではMサイズ1パックを198円で販売していますが、最近では200円を超えることがあるそうです。また卵を使った加工品も値上がりしています。業務用のオムレツや厚焼き卵などが2~7%の値上げとなっています。

卵が高くなったのは、輸入に頼る鶏の飼料代が円安で上昇したためだそうです。昨年6月の配合飼料1トンあたりの平均価格は6万8469円で、10年前より約5割高くなっています。同じく生産農家が10年前より4割減っていることも価格高騰に影響しているそうです。

日本では卵かけご飯のように鶏卵を生食しますが、日本以外の文化圏にとっては特異な文化だそうです。生産、流通過程における努力により、日本ではサルモネラ菌を克服することで生食を実現しています。
鶏卵の国別消費量において日本は2位で、1人当たり1年間324個を消費しています。これも優秀な鶏卵生産農家の皆さんのお蔭ですね。ちなみに1位はメキシコです。理由は分かりません。

鶏卵の価格についてですが、消費者物価指数によると食料品全体の価格は約45年前の約3.2倍となっているが、鶏卵の価格は約1.6倍に抑えられているそうです。これも鶏卵生産農家の優秀性を示しています。しかし価格が上がらず後継者が不足している事態はなんとか解消しなければいけませんね。

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