百貨店売上【溝口】

2015年の全国の百貨店売上高が、前年より0.2%減ったそうです。都市部では旅行者向けの免税品や富裕層向けの高額品が伸びプラスとなりましたが、10大都市以外は3.0%ダウンと苦戦しています。

東京 3.4% 全国 -0.2%
大阪 1.6% 10大都市 1.2%
福岡 0.9% 10大都市以外 -3.0%
札幌 -0.3%
仙台 -1.6% 化粧品 12.5%
横浜 -0.9% 美術・宝飾・貴金属 8.0%
名古屋 -1.5% 衣料品 -3.4%
京都 -3.2% 家具 -7.2%
神戸 -0.7% 家電 -5.0%
広島 -1.9% 生鮮食品 -2.7%

ただし10大都市においても売上高が前年を上回ったのは3都市だけで、他7都市は苦しんでいます。広島においても-1.9%と明らかなマイナスとなっています。
10大都市以外にいたっては、訪日客が少ないうえ、衣料品をはじめ暖冬による販売不調で散々な結果となっています。平均で-3.0%なのですから、都市によっては10%近く減少しているケースもあるのではないでしょうか。

このところ円高が進んでいますので、訪日客の減少が懸念されます。欧米からの観光客においては、アジアからの訪日客と異なりビザ緩和があったわけではないので、円高は訪日客減少に直接的に影響してしまいそうですね。

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