チリ産ワイン【溝口】

2015年チリ産ワインの輸入量が、フランス産を上回ったそうです。関税の引き下げ効果もあり、コストパフォーマンスの高さから近年人気が高まっていました。チリ産は前年比18%増の51,593klで、フランス産の51,519kl(前年比3%減)を抜き初めて首位となりました。
チリ産ワインが大きく伸びるきっかけとなったのは、2007年に発効した経済連携協定(EPA)で、関税が段階的に削減されることにより10年間で6倍に増えてきました。ちなみに2013年にはイタリア産を抜いて2位となっていました。

2014年 量kl 構成比 関税
フランス 52,991kl 29.3% 15%または125円/L
チリ 43,695kl 24.2% 5.8%
イタリア 33,385kl 18.7% 15%または125円/L
スペイン 21,005kl 11.6% 15%または125円/L
アメリカ 9,935kl 5.3% 15%または125円/L
その他 19,863kl 10.9%
合計 180,874kl 100.0%

チリ産ワインのコスパが良い理由としては、1.ブドウに天敵の害虫がいないため、ほぼ無農薬のオーガニック栽培が可能。2.程よく寒暖の差があり乾燥した土壌は、ブドウを豊かに育てる環境である。3.人件費が安くほぼ人の手で醸造されるため、昔ながらの丁寧な製法を保てる。とのことです。
スーパーやコンビニで販売している千円以下のワインにもチリ産が多く含まれています。飲んでみると美味しいものが多く、失敗したと後悔することはありませんよ。

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