保育所【溝口】

待機児童の問題から「保育園落ちた」というブログが話題になっていますが、ショッピングモールに保育所を設置するケースが増えているそうです。イオンは2020年までに年中無休の保育所を全国50カ所に展開する方針だそうです。女性従業員が子供を預ける利便性を高めるのが狙いですが、一部に地域住民が利用できる枠も設定するそうです。
イオンでは、出産後の女性従業員が子供を預けられず、売場に復帰できないケースがあり、その解決策として保育所を設けることにしました。仕事場に近く、勤務時間に合わせて子供を預けられることから利用者に好評だそうです。

待機児童が減らない理由は保育士の絶対数が足りないためです。そして保育士が足りない理由は、保育士資格の取得が困難であることと、保育士の給与が安いためです。
保育士の資格取得は困難で(大学や専門学校に通う、または合格率13%の保育士試験に合格する必要がある)、簡単に保育士の数を増やすことはできません。
また保育士の給与は安く、フルタイムで働いておよそ320万円の年収となります。これでは待機児童の問題は解決しそうにありません。

保育士の給与が増えれば待機児童の問題は解決しやすくなると思われますが、収入源である保育料は制度によって決められており変更できず、また保育士が保育できる子供の数も決まっているので、収益構造的に保育士の給与を増やすことは困難な状況です。一例として20年の経験のある保育士と、新人保育士の月給差が1万円というケースもあるそうです。

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