AIと医療【溝口】

この3月、囲碁の試合で人工知能(AI)が世界トップ棋士に勝ちました。チェス、将棋ではAI優位でしたが、囲碁でAIが人間に勝るのは、少なくとも数年かかかると考えられていました。
このように一足飛びに発展しているAIですが、このたび医師の診療支援に進出するそうです。

過去の診療データと現在の症状を入力すると、AIが医療データバンクをもとに、考えられる病名とその確率、必要な検査を提示するそうです。さらに検査結果を追加することで再計算を行い、医師の診療を助ける情報を提供するそうです。
既に診療や検査、処方薬など8千万件もの情報を集約された医療データバンクが構築されており、今後も各地の医療機関と提携を進めていきデータを充実させていくようです。
このシステムを運用することにより、医師のウッカリミスを防ぎ、希少疾患に気づくことができるようになるそうです。

素晴らしいですね。医師は激務なうえ、医療は日進月歩の世界です。患者は医師に100点の診療を期待しますが、それはコクな話だと思います。
またこのシステムを、もう一歩進め、医師ではなくAIと遠隔医療を使うことで、大きな社会問題となっている「へき地医療」を改善することができます。診療所にAIと遠隔医療システムおよび、技能と知識をもった看護婦を配置することで、99%の医療は可能になると思います。
とは言え、レントゲン技師や救急医療の問題は残ることでしょうね。技師の必要ないレントゲン機器の開発や、ドクターヘリの拡充は必要になるでしょうね。薬剤師は必要なくなるかな。

This entry was posted in 溝口康隆. Bookmark the permalink.

Comments are closed.