地震【溝口】

熊本の地震が大変そうです。弊社仕入先も被災しており、皆さん暫く車中で寝起きされていたそうです。この地震は中央構造線沿いで起こっているようですね。
中央構造線は広島からは離れており普段意識することはありませんが、地図を見ると豊橋市から天草市まで一直線に線が入っていることが分かります。岬や川、温泉、山地との境があり「ここには絶対何かあるぞ」と確信できる特殊さです。(グーグルマップでメニューから「地形」にチェックを入れると高低差が表現された地図を見ることができます)
もちろん阿蘇山もこの線上に含まれます。南北25km東西18kmのカルデラは世界最大級の大きさとなります。カルデラは27~9万年前までの大規模な4回の噴火によって作られたそうです。今回の地震は火山性ではないので噴火の可能性が高まったわけではありませんが、それだけの潜在的エネルギーを持つ地域であることは確かです。

また皆が不安に思っているのが大分市から目と鼻の先の佐田岬にある伊方原発のことだと思います。こちらは中央構造線上にあり、広島市から100kmしか離れていません。風向きによりますが福島では40km先まで帰還困難区域、居住制限区域となったことを考えると、不安になるのも仕方がないと思います。
近隣地方都市である松山市、大分市が伊方原発から40km以上離れているのは幸いですが、伊予灘、別府湾、豊後水道、宇和海など周囲の漁場は全滅になるでしょうね。

ちなみに「断層マップ」で検索すると五日市断層、己斐断層を確認することができます。ご参考までに。

This entry was posted in 溝口康隆. Bookmark the permalink.

Comments are closed.