三菱自動車【溝口】

燃費を偽る不正が発覚した三菱自動車ですが、決算に伴う業績予想の公表を見送ったそうです。生産や販売が落ち込むことは予想されますが、どこまで深刻な影響が出るか見通せないためのようです。以前の経営不振時のように三菱グループ挙げての支援についても実現するかどうか不透明な状況です。

三菱自動車
設立 1970年(三菱重工業から独立)
グループ従業員 3万498人(15年3月末)
売上高 2兆2678億円(16年3月期)
営業利益 1384億円(16年3月期)
自動車販売 124万台(15年度)

主な株主と持ち株比率
三菱重工業 12.63%
三菱商事 10.06%
三菱東京UFJ銀行 3.91%

偽装発覚後の受注台数が発覚前から半減しており、既存顧客への補償内容が確定しておらず費用計算できないため、業績の見通しが立たないようです。
前回(2000年)の経営危機の際には、三菱御三家(主な株主)を中心に三菱グループ全体で三菱自動車を支援しました。しかし現在、三菱重工は客船事業で巨額損失を計上、三菱商事は資源安で赤字、三菱UFJ銀行はマイナス金利への対応が必要と、各企業とも余裕がないため三菱自動車への支援は見通せない状況のようです。
3万人の従業員のご家族は不安でしょうね。大変です。

This entry was posted in 溝口康隆. Bookmark the permalink.

Comments are closed.