神戸空港の運営権【溝口】

赤字が続く神戸空港の民営化を目指す神戸市が、運営権の買い取りを希望する企業の受付を始めたそうです。関西空港および伊丹空港との3空港一体運営による立て直しを描いているそうですが、軌道に乗せるには厳しい発着規制の緩和などの高いハードルがあるそうです。
神戸空港 関西空港 伊丹空港
開港 2006年2月 1994年9月 1958年3月
滑走路 2500メートル 3500メートル
4000メートル 1828メートル
3000メートル
運用時間 7~22時 24時間 7~21時
利用者数 国内線253万人 国内線678万人
国際線1727万人 国内線1462万人
売上高 27億円 1438億円 135億円
損益 赤字3億円 黒字460億円 黒字72億円
神戸空港は震災復興の切り札として2006年に開港いたしましたが、関空と伊丹の経営を圧迫しないよう、午前7時から午後10時の運用、1日30便の発着枠という厳しい規制があります。
過去に「神戸沖への関空建設を拒否」しているにも関わらず後に神戸空港建設を進めたという経緯があり、大阪府や関空の周辺自治体の反発により神戸空港に厳しい規制を課すことが決まったそうです。

日本の空港行政はとてもお粗末に感じます。特に地方空港に国際線を整備しているところが不経済です。札幌、仙台、東京、大阪、福岡、那覇に国際空港を整備して、それ以外の空港はその6空港までの飛行便を提供するだけの空港にするべきだと思います。そうすれば大多数の空港は施設を簡略化でき、その反面6空港は拡大路線を進むことができます。広島空港の国際線は1日6便しか飛んでおらず、岡山空港は2便のみです。

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