GDP【溝口】

7~9月の実質GDPが年率換算で前期比2.2%増となり3四半期連続のプラス成長となりましたが、肝心の個人消費と設備投資が低迷から抜け出せず、景気の本格回復とはいかないようです。

前期比 概要
実質成長率 0.5% 3四半期連続のプラス
(年率換算) 2.2%
国内
需要 個人消費 0.1% 天候不順もマイナスに影響
住宅投資 2.3% ローン金利が下がり貸家の建設増
設備投資 0.0% 円高による企業業績の頭打ちが影響か
公共投資 -0.7% 景気対策の効果が薄れる
海外
需要 輸出 2.0% アジア地域向け輸出が堅調
輸入 -0.6%
名目成長率 0.2% 名目が実質を下回るのは2四半期連続
(年率換算) 0.8%

住宅投資の面において、ローン金利が下がり貸家の建設が増加しているとのことですが、人口減が進む日本社会において不良資産にならないかと疑問です。
これまでバブル崩壊、リーマンショックと不良資産の解消には散々苦しめられてきたはずなのに、将来の需要減が予測される分野への借入投資は怖くないのでしょうか。

広島地域はカープの優勝効果で個人消費が増加しているイメージですが、全国だとそんなことはないのでしょうね。
しかし実質賃金指数は8カ月連続で前年同月を上回っているとのことなので、今後の個人消費の増加に期待していきましょう。

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