高齢者による運転【溝口】

自動車用品大手のオートバックスセブンは、運転中の高齢者がアクセルとブレーキペダルを踏み間違えた際に、車が急発進するのを防ぐ商品「ペダルの見張り番」を売り出すそうです。停止時や徐行時にアクセルを強く踏んでも、電子的に制御して加速を抑える仕組みになっているそうです。
高齢者のペダル踏み間違いが原因とみられる事故が相次いでおり、周囲の障害物を検知して加速を抑える機能を備えた新型車両が販売されています。しかし高齢者が運転している車の大多数には備わっておらず機能の後付けも難しいことから、国産車100種以上に対応しているこの商品は画期的と言えるでしょう。

現在、高齢者の免許更新には高齢者講習が義務づけられております。このところ世間を賑わしている高齢者による交通事故は、講習をパスしたドライバーによるものです。講習を実施しているのに何故事故が起こるのか?それは免許証の有効期間(4年間)が大きく関わっているように思います。
事故理由の多くは認知症によるものだと思われますが、認知症には2~3年で運転が不可能になる進行スピードのものもあるようです。そうすると免許証の有効期限内で運転能力を失うこともあり得ることになります。
こうした事実を踏まえ、高齢者による悲しい事故を無くすためには、免許証の有効期限を2年にするなどの対策が必要かと思われます。

2025年には車の全自動運転が実現すると言われています。それまでは生活に車移動が不可欠な高齢者を、運転しなくても良いよう制度で守ってあげるのが正しいような気がします。

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