刑法犯罪の減少【溝口】

2016年の刑法犯が99万6204件となり、戦後初めて100万件を下回ったそうです。2002年に285万件あった刑法犯認知件数が12年間で35%まで減少したことになります。
7割を占める窃盗が空き巣をはじめとする、ほとんど手口で減少しており、昨年より10.4%減少しています。また殺人、放火、強姦もすべて減少していますが、詐欺だけは4万999件と前年より4.0%増加しています。ちなみに逮捕など検挙した件数を認知件数で割った検挙率は刑法犯全体で33.8%となっています。

窃盗の減少については防犯カメラ設置の効果が大きいようです。確かに刑事ドラマでも、何よりも最初に現場周辺のカメラの映像確認が実施しています。初動捜査で実施される理由は、記録容量の問題で古い映像を新しい映像に上書きしているためだと思われます。丹念にカメラ情報を突き合わせていくことにより、進入経路、逃走経路、移動手段が明らかになっていくこで、犯人の特定に繋がるのだと思われます。

詐欺については、高齢者を対象とした振り込め詐欺と、ネット販売で代金を振り込ませ商品を渡さない手口が増えているとのことです。ネット取引については代金を先に振り込ませる形態は避けるのが防犯に繋がると思われます。クレジットカード決済または代金引換などが良いでしょう。振り込め詐欺については社会全体で対応をしているので、いずれ頭打ちになると予想されます。

検挙率が向上して、ビジネスとしての犯罪は割に合わなくなっている状況が窺えますね。

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