完全失業率と有効求人倍率【溝口】

2017年1月の完全失業率が3.0%と4カ月ぶりに改善したそうです。また有効求人倍率に関しても前月と同じ1.43倍と1991年7月以来の高水準を維持しています。
また男性の完全失業率が3.1%と1995年9月以来、21年4カ月ぶりの低い水準となっており、リストラや倒産が減少しているのが理由のようです。完全失業者数は前年同月比14万人減の197万人となっています。
都道府県別の有効求人倍率は、東京都の2.05倍が最高で、最低は神奈川県の1.05倍でした。

東京では景気が改善しているのでしょうか2.05倍と求人が多いようです。有効求人倍率が2倍を超えていると労働者の奪い合いになってしまうような気がします。時間とコストをかけ育成した労働者を他社に奪われないような施策が必要になりますね。または時間とコストをかけずに育成する方法を見つけなければいけません。

とはいえ、ITの進展は労働者への依存を減少させます。少し振り返ってみても、駅の改札、高速道路の料金所、回転寿司店、ファーストフード店、ファミリーレストラン、夜間警備、こういったところに配置される人が少なくなっています。
さらには、都心部におけるタクシーの自動運転、レジの無い小売店は、実証実験の段階に入ってきました。こういった脱人間労働力の動きは活発化していくものと思われますので、現在はちょうど過渡期なのかもしれません。10年後、20年後の完全失業率や有効求人倍率がどうなっているのか、楽しみでもあり不安でもあります。

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