空港会社【溝口】

関西空港は2017年夏に過去最多の週1126便を予定しているそうですが、中国路線の伸びが鈍化しているためテコ入れ策として、新路線を開いた場合着陸料を無料にする対策を打ち出し、中長距離路線の拡大を目指しているそうです。
中国路線は昨夏より14便増え週449便と全体の4割を占めているが、路線の休止で就航都市数は3減少している。またトランスアジア航空が解散した影響で台湾路線は減少した。それでも全体の8割を東アジア路線が占めており、空港会社としては地勢リスクを減少させるため路線網の多様化を推し進める必要があるようです。
関空から3千キロメートル以上離れた新路線を開く場合、最初の1年間の着陸料を無料とするそうです。また関空を中継して新たな空港に乗り入れる場合も、一部の着陸料を無料にするそうです。

やはり公営は早く民営に転換すべきですね。公営ではこのような思い切った手を打つことができません。それぞれの空港は国内のみならず海外の空港と競争しています。
海外との競争のうえで日本の空港は乗継の悪さが顕著です。「成田は国際線・羽田は国内線」「関空は国際線・伊丹は国内線」という「内際分離」の航空政策を進めてきた結果、国内線から国際線に乗り換えるのに極めて不便な体系になっています。

この乗継の悪さを乗り越えて海外の空港に打ち勝つには、民間の資本と智恵が必要だと思います。複数空港の一体経営による効率化に加え、棲み分け、場合によっては全国に98もある空港の廃止を含めた検討も必要になると思います。

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