電子決済【溝口】

日本における電子マネーやクレジットカードといった現金以外の手段でモノやサービスを購入する電子決済は、消費者決済に占める割合の18%となっており、中国55%、韓国54%、米国41%と比較して大きく出遅れています。

日本では当たり前のように現金で支払いを行っていますが、現金決済が減少すれば、強盗が無くなり、両替や精算がなくなりレジが簡単になることで小売業の生産性が上がります。
また積極的に電子決済を増やすことで切符を発券する必要がなくなり、集金の必要がなくなり、紙幣や貨幣を発行する経費が減少します。なんだか良いことばかりの気がします。

ではなぜ現金決済が減少しないのか?もっとも大きな理由は治安が良く強盗に奪われない、のようです。これに加え電子決済では簡単なお金のヤリトリの方法がないからだと思われます。簡単なお金のヤリトリには、友達に千円貸す、自治会費として2千円払う、給食費で3千円を支払うなどが想定され、現金が無いと非常に煩わしく感じます。加えてこのようなヤリトリに数%の手数料を支払うことは考えられません。

この簡単なヤリトリを流行りのフィンテックにより実現できれば、電子決済化のスピードが大きく上がるのだと思います。個人間や任意団体とのお金のヤリトリ簡便化は、小売業でのお金のヤリトリ簡便化にも繋がり、誰しもが電子決済の恩恵にあずかれるようになると思います。
手数料を発生させないのであれば、その主体は国になると思います。紙幣貨幣の発行経費を投入して実現して欲しいですね。

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