設定変更【溝口】

総務省は9月19日までにサーバーの設定変更をしない企業は、各社のLANから外部のインターネットに接続できなくなる恐れがあると発表しました。ネット上の住所(IPアドレス)を確認するために世界共通で使われている暗号鍵が変更されるためということです。
暗号鍵は256桁の数列で、サーバー同士が正しく繋がるための「合言葉」として使われており、世界中のドメイン(ホームページのアドレス)を管理している組織がセキュリティー強化のため初めて鍵を変更するそうです。
一般の利用者が使うサーバーは通信事業者が対応しますが、学校や役所、大企業などの独自サーバーを使用している団体は、対応が必要になるのかもしれません。

このニュースを聞いて思い出したのがコンピューターの2000年問題です。1980年頃のコンピューターは能力が低く、できるだけ負担を削減するために、そのプログラムは西暦表示4桁のうち下位2桁のみを処理していました。そのため1999年の翌年が2000年になるべきところかが1900年と処理され、誤作動が発生して社会問題が勃発する可能性があると話題になりました。しかし1999年12月31日までにコンピュータープログラムの訂正が進み、杞憂されていたような生活に直結するような混乱は起きず、小さな障害だけで収まりました。
弊社では見積書ファイルの先頭に日付を入力していますが、西暦下位2桁を採用しました。そのため991231の次は000101となるのですがPCは昇順に表示されるので、2000年のファイルが古いファイルの上に表示され不便だったことを思い出します。奇しくも過去の開発者と同じ間違いを犯してしまいました。

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