宝くじ【溝口】

宝くじの売れ行きが落ち込んでいるそうです。昨年度の売上額は8452億円で、18年ぶりに8千億円台に落ち込みました。宝くじの売上額は、2005年度に過去最高の1兆1047億円を記録してから、下降傾向にあるそうです
売上が減る背景には、若年層の購入減少があると見られています。「日本宝くじ協会」の2016年度調査では、月に1回以上購入する宝くじファンの割合は20代以下が3.9%、30代が8.0%でしたが、2007年度調査に比べ20代以下では3分の1に、30代では半減したそうです。
売上から当選金と事務手数料を差し引いた収益は、自治体の自主財源となります。2016年度は8452億円の売上のうち3348億円(39.6%)が自治体に渡り、道路補修や子供の医療費助成など幅広い事業に使われたそうです。ちなみに事務手数料は売上の8.1%(684億円)となり「みずほ銀行」が独占しています。

宝くじのテラ銭は54%と非常に大きく、競馬の25%、パチンコの12.5%、海外カジノ(バカラ)の0.14%と比較して、ギャンブルとしては悪質な配当率になっています。
また1等当選金(前後賞を含む)は平成元年には1億円でしたが、平成11年に3億円、平成24年に5億円、平成25年に7億円、平成27年に10億円と拡大していますが、テラ銭の54%には大きな変化はありません。

こう考えると売上が減少して当然だと思います。特にコスト&パフォーマンスにシビアな若者には訴求しにくいでしょうね。ギャンブルとして捉えるのは間違いかもしれませんが、もっと過程を楽しめる工夫をしないとジリ貧になると思われます。

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