サンマ不漁【溝口】

定食店チェーンの大戸屋は期間限定で販売を始めた「生さんま炭火焼き定食」を950円から920円に値下げしたそうです。不漁で想定より小さいサンマしか揃えられないためだそうです。花咲港(北海道根室市)で水揚げされたサンマを使用する予定でしたが、想定していた150グラム前後のサンマが入手できず、130グラム前後のものしか仕入れられないそうです。
日本のサンマの漁獲量は大きく減少しており、以前は30万トンあったものが、最近は11万トンまで減少しており、値段も高くなっているそうです。

サンマの漁獲に与える要因として、サンマの資源量、サンマの回遊ルート、外国船の漁獲の3点があるそうです。
①資源量について、2003年の500万トンから2017年の100万トンまで直線的に減少している。②回遊ルートについて、サンマは水温が高いと日本から離れて南下する。200海里仕様の日本漁船はサイズが小さく遠出ができない。③外国船について、中国は2012年から漁獲を開始したが量としては多くない。「外国船が先に獲ったから日本の取り分が無くなった」という説明は成り立たない。
とのことです。③は思い込みがあったようで反省です。本当は①と②の複合的な問題で、「サンマ資源は大きく減少しており、かつ、昨今、水温上昇のため200海里以遠を南下しており、日本の船にはそれを獲る能力がない」というのが本当のようです。

地球規模で色々とバランスが崩れているように感じます。地球45億年から考えると小さな変化なのかもしれませんが、人間の営みには大きなインパクトとなりますよね。

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