宇宙開発【溝口】

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は超低軌道衛星(極めて低い高度を飛ぶ衛星)を実験的に打ち上げるそうです。通常の地球観測衛星は600から800km上空を飛びますが、超低軌道衛星は大気抵抗が1000倍に増す180から270kmを飛ぶそうです。
超低軌道で衛星を運用できれば、地表や気象を精度よく捉えることができ、機体の小型化によりコストや消費電力を抑えることができるため、新たな需要開拓に繋がります。
超低軌道では大気抵抗が1000倍になりますが「はやぶさ」で培ったイオンエンジンを噴射することで、高度が下がることを防ぎます。

先日ドリームという映画を観ました。有人大気圏外飛行を目指している時代のNASAに勤める黒人女性の物語で、人種差別に負けず能力を発揮して偉大な成果を残していくお話でした。
コンピューターが無い時代にロケットで大気圏外に飛び、乗っている人間を地表に無事に降ろすという作業がいかに困難かを、とても分かりやすく描いており、当時の技術者の苦労と葛藤を感じることができました。

現在の宇宙開発の多くは民間企業が実施しており、小型化、リユース、低コストといった経済優先の開発が増えているようです。特に宇宙ステーションのようなコストの大きくなる有人の宇宙開発は減少しており、今後は宇宙飛行士の養成も下火になっていくと思われます。
しかし、やはりロマンがあるのは有人なんですよね。マンガの宇宙兄弟も宇宙飛行士のお話だからこそ感動します。これがAIだったり、遠隔操作だったら、そんなに感動はしませんよね。

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