外国人労働者【溝口】

外国人技能実習生に新たな在留資格をつくるそうです。5年間の技能実習を修了した外国人に、更に5年間就労できる資格を与えるそうです。試験に合格すれば家族を招くことができ、より長く国内で働ける資格に移行できるそうです。5年間で帰国してしまう人材を就労資格で残す、外国人労働の本格拡大にカジを切っていくようです。

 

2017年10月末で25万人いる技能実習生に、更に5年間の就労を可能にすると、少なくとも年間数万人は外国人労働者が増えると見込まれます。ただし、外国人の永住権取得要件の1つである「引き続き10年以上の在留」を満たさないよう、技能実習を修了後、一定期間母国に帰国の後、再来日する場合となり、「外国人労働者は必要だが、永住権は与えたくない」という意図となる制度となっています。

 

2025年度に介護職員が約38万人不足する見込みとなっており、農業人口はこの10年で4割減少しているそうです。こういった要件を考えると、このような継ぎ接ぎだらけの外国人労働者制度で良いのかと不安に思います。

 

アジア諸国の追い上げが激しく、日本の労働市場は決して美味しいとは言えなくなっている。早めに諸国の労働者を確保しないと誰も日本には来てくれなくなる、と3年くらい前にホリエモンが言っていましたが、ウダウダと継ぎ接ぎ制度を運用している間に、本当にそうなってしまいかねません。

本気で日本の未来を考え、取るべきリスクを取り、安全、安心、安寧な国民生活を持続していく方法を探らなければいけません。

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