遠隔診療【溝口】

パソコンやスマホのテレビ電話を使う、薬服用の遠隔指導が特区にて開始されます。現在の服薬指導は、法律上、対面指導が義務付けられているが、特区では再診よりオンラインでのやり取りを認めるそうです。

厚生労働省はオンラインでの服薬指導により薬局に行く手間が省ければ、適切な治療が続く効果を期待しているそうです。

 

生活習慣病などの慢性疾患は、通院負担や自覚症状が乏しいことなどを理由に、2割の患者が途中で治療を止めてしまうという調査結果があります。症状が悪くなれば高額な治療が必要となり、医療費がかさむことになりかねません。

医療機関や薬局が遠い過疎地に住む人への配慮もあります。特区となった兵庫県養父市は山間部が多く、通院に片道1時間かかる住民もいるそうです。

また、薬局に行く時間を取れないビジネスパーソンや子育て世代にもオンライン診療は有益なので、今後の特区法改正に向けた検討が始まるそうです。

 

病院に行き「どうですか?医」「大丈夫です患」「それでは前回と同じようにお薬を出しておきましょう医」というやり取りは不毛ですよね。何とかならないものかと感じていました。

しかしながら、オンラインになることで患者側の移動負担は減少しますが、診療側の負担は変わりません。AIの進歩などで診療側の負担を減らし、患者側も移動以外の負担(待ち時間など)を減少させる改革が必要なのだと思います。

特区とはいえオンライン診療は大きな一歩です。文明の進歩を利用して、課題を解決していきましょう。

This entry was posted in 溝口康隆. Bookmark the permalink.

Comments are closed.