カラオケボックス【溝口】

カラオケ業界に再編の波が押し寄せているそうです。大手のシダックスはカラオケ館に事業を譲渡、店舗運営から撤退したそうです。カラオケボックスを1人で利用する「ひとりカラオケ」が増加したことで、郊外大型店を基軸とするシダックスは客単価の下落に耐えきれず採算が悪化したそうです。

 

カラオケ市場は減少が進んでおり、2016年のカラオケボックス市場は3920億円と前年比2%減少し、利用人口は4720万人と30万人減少したそうです。

また料金が安い平日昼間に訪れる学生や高齢が増え、フリードリンクで料理を頼まず、アルコール注文が減っていることも売上の下落に繋がっている様子です。

 

スマホおよび通信の進化により、リアルな人間関係が希薄になっていることが、解かりやすく現れているように感じます。

昔のことを思い出すと、20代の頃は「遊び」に言えば友達と一緒にご飯を食べ、カラオケボックスに行っていたように思いますが、現代は「遊び」の幅が広がり、「ネット上だけの知り合い」と一緒にゲーム(通信)をしたり、テレビよりも制限が少ない動画を閲覧したり、仮にスポーツイベントをテレビ視聴しても、友人と集まるのではなく、ツイッターやフェイスブックで感覚を共有することが普通になっています。

 

多分、みんな、フェイストゥフェイスの愉しさや、価値についても知っていると思いますが、やはり安近短には敵わないということだと思います。手軽に隙間時間に楽しめる「遊び」がこれからは主流になっていくのでしょうね。

This entry was posted in 溝口康隆. Bookmark the permalink.

Comments are closed.