スターバックスコーヒー【溝口】

米スターバックスコーヒーが、コーヒー文化が根付くイタリアに初進出したそうです。ミラノに焙煎設備を併設した高級店舗を設け、顧客の前で1杯1杯作るそうです。スターバックスは77か国で2万8000店以上を展開していますが、年60億杯のコーヒーが消費されるイタリアへの進出には慎重でした。イタリアではエスプレッソの1杯の値段はおおよそ1ユーロ(約130円)ですが、新店舗では1.8ユーロに設定したそうです。

 

以前「スターバックス成功物語」という本を読んだのですが、そこに「イタリアのエスプレッソコーヒー提供方式を採用すれば、私が本場のコーヒー文化で体験した感動を、ほかの多くのアメリカ人に体験してもらえるかもしれない」「私はイタリアのコーヒー文化をシアトルに持ち帰り、周囲の人たちに啓蒙することに努めた。それが次々に波紋を呼び、やがてアメリカ全土に広がったのである」とありました。

 

これを踏まえると、イタリアのコーヒー文化を全世界に広めたスターバックスが、本場イタリアの市場に挑戦するということになります。これまで77か国で得た知見によりブラッシュアップしてきた進化したイタリア方式にて、企業文化の根っことなるイタリアへの殴り込みです。

イタリアのバルでは一般的に軽食やアルコールの提供はありませんが、スターバックスミラノ店では実施するそうです。コーヒーの価格も1.8倍となりますので、一体どうなるのか想像もつきません。しかしとても経過が楽しみな挑戦です。

コーヒーはインスタントでも、缶コーヒーでも満足な私ですが、海外では安心できるスタバに足が向くんですよね。

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