ショッピングセンターなどの商業モールの空洞化が進んでいるそうです。ショッピングセンターとは小売店や外食店などを施設内に抱え、その賃料で収益を上げる不動産ビジネスです。
統計で見ればショッピングセンターの数自体は増加傾向にあるそうです。2017年に開業したショッピングセンターは48カ所で、閉業した21カ所を27カ所上回り活況に見えます。
しかしショッピングセンターの根幹を支えるテナントは急激に減少しているそうです。総テナント数は13万8579店で、1年間で約9200店、約6%減少したそうです。分野別ではファッション・雑貨が約4200店と半数を占めるそうです。
理由としては、低価格なファストファッションが普及して、従来型のアパレルブランドが退店しており、そのためショッピングセンターの魅力、集客力が低下して、飲食店撤退という負のサイクルに陥っているようです。
また昨今の人不足により、働き手の確保ができずに退店というテナントも多いようです。
さらにネット通販の普及も追い打ちをかけているようです。アマゾンの品揃えは、衣料品、家電製品、食品と年々広がっており、国内の事業規模は16兆円を突破したそうです。
郊外のショッピングセンターが駅前商店街をシャッター通りにして、今度はファストファッションがショッピングセンターを歯抜けにしており、これからネット通販がショッピングセンターを潰していくということなのでしょうね。何でも時代の移り変わりはあるのでしょうが、これは分かりやすい例ですね。