借金【溝口】

若い世代の借金が膨らんでいるそうです。景気の回復で前向きになり、低金利をとらえて住宅ローンを増やしているからだそうです。若い世代は所得に対する借金の比率が過去15年で最も高くなり、日本の家計全体で持つ借金はリーマンショック時を上回る水準だそうです。

 

39歳以下の世帯の、年収に対する借金の比率は、2017年に187.8%と、10年前に比べて1.4倍になりました。全世帯の平均は6.0%しか増えていないので、若い世代が借金を増やしていることになります。借金が膨らむ理由は住宅ローンになります。日銀が2013年4月に始めた大規模金融緩和によりローン金利が低下、住宅ローン減税も控除額を2倍に増やし、住宅が買いやすくなりました。

 

家計の借金は住宅ローンだけで181兆円と全体の6割を占めており、比率は過去20年間で2倍となっています。また、かつて住宅ローンの金利は固定型が主流でしたが、今は変動型が57%となっているそうです。低金利が長く続くと考える人が多いようですが、日銀が大規模緩和の縮小に向かえば、金利が上がり返済の負担が一気に増す可能性があるそうです。

 

借金比率が187.8%ということに驚きました。仮に年収が400万円なら借金は750万円ということになります。その金利負担は、現在の変動金利の0.5%なら月3100円の負担ですが、仮に昔のように5.0%になった場合には月31000円の負担となります。年収400万円の可処分所得は約300万円なので月額なら25万円となり、金利負担率は1.2%から12.0%に上がります。

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