イノベーション力【溝口】

日本経済新聞が、世界の主要企業の「イノベーション力」ランキングをまとめました。上位は米IT企業が占め、日本はトヨタの11位が最高で、次点の楽天、ソニーが30位台でした。新たなイノベーションの波が次々と押し寄せるなか、経営のスピードが足りないことが明らかになりました。

  企業 点数   企業 点数
1 フェイスブック 203.3 11 トヨタ 165.7
2 アマゾン 189.7 12 ディオール 165.5
3 グーグル 181.5 13 ロイヤルダッチ 165.5
4 アップル 180.3 14 ジョンソン&J 165.2
5 ネットフリックス 174.7 15 マイクロン 164.9
6 マイクロソフト 174.7 16 サムスン 164.5
7 インテル 172.3        
8 AT&T 167.0 33 楽天 159.2
9 アリババ 166.5 36 ソニー 158.6
10 エヌビディア 166.4 41 資生堂 157.3

グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップルの頭文字をとった「GAFA」は、時価総額、営業利益、研究開発費、設備投資額、5年前より急伸しており、人工知能、自動運転、量子コンピューターなど産業や社会を大きく変えうる最先端技術に積極投資している。

平成が始まった1989年、製造業や金融など日本企業は時価総額ランキングで上位を占めた。約30年が経ち残っているのはトヨタだけです。低迷の背景には高品質の製品を量産する日本流の行き詰まりがある。イノベーションが既存技術の延長線上にあった時代は大きな武器だったが、延長線上にない新たな技術が必要な世界では通用しなかった。必要な技術は他社から調達して素早く事業化する必要があるようですね。

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