キャッシュレス化【溝口】

  現金

比率

クレジットカード

比率

デビットカード

比率

電子マネー

比率

日本 20.0% 17.9%(2.1) 0.2%(3.3) 1.7%(2.7)
韓国 5.9% 76.5%(1.9) 19.4%(3.2) 0.1%(0.6)
インド 8.8% 3.7%(0.0) 31.3%(0.6) 0.9%(0.1)
スウェーデン 1.4% 9.3%(1.0) 31.3%(1.1) 0.0%(0.0)
デンマーク 3.4% 1.2%(0.3) 35.1%(1.2) データなし
英国 3.9% 12.0%(0.9) 57.0%(1.5) データなし
米国 8.1% 25.8%(3.2) 20.1%(1.0) データなし

 

日本のキャッシュレス化は、他先進国はもちろんのこと、一部後進国に比較しても普及が進まず遅れています。

キャッシュレス化を進めるうえで重視しなければならないのは、現金の社会的コストです。現金は製造、流通、廃棄の過程でコストがかかりますが、キャッシュレス化により削減することができます。欧州では、現金の社会的コストは国内総生産の1%程度と考えられています。

日本ではこれまで銀行がコストを負担してきましたが、現金という道具をタダで利用できる時代は、終わりを告げようとしているようです。また日本ではサービスの乱立がユーザーや小売店の混乱を招いていると言われています。企業の論理を排除した利用者視点に立ったサービスの開発や展開が必要なようです。

 

消費者としては、最も自分に適したサービスはどれか?を勉強しなければならず、小売店としては、どのサービスのコスパが良いのか?を勉強しなければなりません。いずれも面倒な作業となるので、誰もが乗っかれる政府主導のプラットフォーム開発があっても良いのではと感じています。

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