羽田空港【溝口】

羽田空港の近くには、在日米軍の横田基地が航空管制を行う「横田空域」と呼ばれる空域が設定されており、これがネックとなり羽田空港の離発着数を増やすことができませんでした。

しかし2020年の東京オリンピックを控え、横田空域を通る新しい飛行ルートが設定され、現状の年6万回から9万9千回まで発着枠が増えることになりそうとのことです。

また増えた発着枠は基本的に海外路線となり、それらはアメリカの航空会社および、日本の航空会社に割り当てられるとの観測です。横田空域の利用を許可したアメリカの航空会社に多くの発着枠を割り当てられることは理解できますね。

 

今回の増枠が各航空会社に与える影響は大きいです。特にANA、JALとアライアンスが異なるデルタ航空にとって、成田への移動を伴わない羽田発着便は、地方客を取り込むうえでの悲願だったと思います。

また、現在の国際線ターミナルは拡張工事ができないため、1.5倍増となる発着枠の全てに対応することができません。そのためANAが管理している第2ターミナルの一部を国際線用に改修するとのことです。もしこれが実現したらANAは自社専用の国際線ターミナルを持つことになり、JALとの競争に大きな影響を与えると思われます。

 

オリンピックはこれまで動かなかったことが動き出す契機になるのですね。築地市場の移転もそうでしたが、反対勢力を抑える格好の理由になるのですね。

次は大阪万博で何が変わるのが楽しみになってきました。カジノ解禁以外でも何かが変わることを期待しています。

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