肉食ブーム【溝口】

この20年間で、国民1人当たりの肉類消費量が17.6%増加しており、魚介類は34.7%減少しているそうです。金額的にも2018年の1カ月消費支出は28万7千円で、20年前と比較して4万円も減少しているなか、肉類への支出は5%増加しているそうです。

背景にあるのはライフスタイルの変化で、単身世帯や高齢化、女性の社会進出が食生活に影響を与えているようです。

 

一方、国内の肉類生産量は20年前の8.6%しか増えておらず、需要の伸び率の半分程度しかありません。1985年時点では需要の8割を国内生産で賄えていましたが、現在は5割しか賄えていません。

特に牛肉の国内生産量は20年間で1割減少しており、肉牛生産農家数は6割減少したそうです。

さらに問題なのは、この「肉食ブーム」が日本だけの現象ではなく、中国では牛肉の消費量が20年間で1.7倍に増加、ブラジル、インドなどの新興国でも肉の需要は拡大傾向となっています。

 

確かにお手軽な焼肉、ステーキを提供するチェーン店が増えており、またA5肉専門店、熟成肉専門店、ブランド牛専門店など趣味性の高い専門店も存在感を大きくしており「肉食ブーム」と言えると思います。

その一方、有名な店舗以外の個人店は全滅の様相です。これはお寿司にも通じるのですが、客数の確保ができず在庫が廻らないお店に将来はないですね。以前は廃棄ロスを価格に含めることができていましたが、現代のコスパ競争では廃棄ロスを価格に転嫁することは不可能になっています。

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