肥満【溝口】

「腹腔鏡下スリーブ状胃切除術」と呼ばれる手術があるそうです。①BMIが35以上の高度肥満。②半年以上の内科的治療でも減量効果がない。③糖尿病、高血圧症、脂質異常症、睡眠時無呼吸症のうち1つ以上を合併している。の3条件を満たす人が保険適用される、肥満を解消するための手術となります。

手術の内容としては、胃の80%を切除して約100cc(バナナ1本分)程度の胃を残します。胃の大部分を取り除くことで、食事の摂取量を制限することができ、また食欲を刺激するホルモンを分泌する場所も切除することで、血糖値を下げる効果も期待できるそうです。

 

肥満によって引き起こされる主な病気には、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、脳梗塞、睡眠時無呼吸症候群、心筋梗塞・狭心症、非アルコール性脂肪性肝疾患、腎臓病、高尿酸血症・痛風、月経異常・不妊、膝関節症などがあります。どれも死亡や身体に障害を及ぼすような怖い病気ばかりです。

とは言え、この手術を受けてもリバウンドする可能性もあるということなので、外科的処置は最後の手段と考え、生活習慣の改善から取り組むことを勧められています。

 

胃の大部分を切除するような大手術でなく、食欲を刺激するホルモンを分泌する部分の切除だけでも効果がありそうです。これが簡単にできれば、現在肥満に悩まれている人たちの大きな助けとなりそうです。

肥満は100%自分が悪い、自分の責任と言われますが、その努力と我慢は禁煙より難しいと思います。しかし年齢が高くなってきたら、真剣に肥満解消を考えなければなりませんね。

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