先日、竹で町興しをされている。竹原市の依頼で「まちなみ保存地区」の旧家へ樹木治療のご相談をいただき伺ってきました。町の景観を作る大きなアカマツ。推定樹齢250年、とすると、ちょうど江戸後期に活躍した俳諧人「小林一茶」と同い年となるそうです。松も立派ですが、家屋の2階に見えるのは中国様式の書院だそうです。江戸時代、製塩業で盛栄を極めた時代の遺物です。表通りを歩いても、道に沿って高い塀と家屋では見えにくい構造になっており、注意深く散策してみると、趣向を凝らした似たような書院が至る所に見られ、旧家の旺盛を忍ばせておりました。