ビニールハウス制御システム【溝口】

パナソニックがビニールハウスの栽培環境を最適にする制御システムを開発したそうです。ビニールハウスだけに太陽光や風などの自然の力を取り込み農作物を栽培するのですが、自動制御にて最適の栽培環境をつくりだすので、農家の手間を大幅に省くことができるそうです。
ホウレンソウの自動制御が可能になったということで、これまでのハウス栽培や露地栽培と異なり、手間いらずで年中いつでも栽培することが可能になるということです。

現在、日本の農業を取り巻く環境はこれまでにないほど厳しい状況です。農業従事者数の減少、担い手不足による耕作放棄、物流の進歩による海外農作物の流入など、環境の変化が激しく生産の効率化は大きな課題となっています。

これまで農地法や輸入関税などの参入障壁を設けることで、企業や、海外農作物が市場に入らないよう守ってきましたが、結果として微温湯による努力不足により、深刻な後継者不足や競争力不足に陥っています。
これまでの農政に対しては大いに反省をしてもらいたいと思いますが、大事なことは、このビニールハウス制御システムのような日本の得意とする技術で、農業の省力化を図り、競争力を取り戻すことです。

今後は実証実験を重ねていき、ホウレンソウ以外の葉物野菜のシステムを開発していくそうなので、日本の農作物が重要な輸出品目となれる日がくるまで期待して見守っていきたいと思います。

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