インフラ設備問題【溝口】

上水道施設の老朽化が進んでおり、巨額の設備更新費用を捻出するため水道料金の値上げが続いているそうです。
上水道の施設更新費用は2040年に向け、現在の6000億円から1兆1000億円と約2倍に増加するようです。加えて、昨今のトイレや洗濯機の技術開発により節水が進み、使用料金収入も減少しているそうです。

全国の水道管の総距離は地球16周分にあたる64万キロとなり、そのうち法定耐用年数の40年を超えた水道管は全体の8.5%となっています。また、その距離は毎年0.5%ずつ増えていっています。
節水に関しては、1人1日あたりの水使用量が、1995年頃の330リットルから290リットルと、約13%減少しています。

今後の人口減少下の日本では、高度成長期に整備した施設と利用者減に端を発する問題が、多く発生するように思われます。
橋梁の更新問題は15年間から指摘されており、道路の維持費についても10年前から新聞に掲載されていました。
団地や学校のゴースト化については、社会問題となって既に10年以上経過していますが、未解決のまま今後も多く発生します。最近は空家率の高さも指摘されていますね。

これらのインフラ設備問題を解決するには人口の集中、集積しかないように思います。都市部に集まることで効率の良い社会資本更新を行うことができます。
ちなみに東京都の水道事業は十分な収益があり、設備更新費用も捻出できているそうです。

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