三菱リージョナルジェット【溝口】

日本航空が国産ジェット旅客機「三菱リージョナルジェット」(MRJ)を32機購入することを発表しました。MRJの販売は海外勢に押され苦戦していたので、日本航空が導入を決めたことで、販売に勢いが増すことを期待されているようです。

2003年に始まったMRJの開発ですが、国が開発費を支援する日の丸プロジェクトであるにもかかわらず、部品の安全確認に手間取るなどして、当初2013年を目指していた納入開始が何度も延び延びとなり、販売が振るわない状況となっています。

購入会社 購入時期 確定
注文 購入権
キャンセル可 合計
全日本空輸 2008年03月 15 10 25
米トランスステーツ 2009年10月 50 50 100
米スカイウエスト 2012年07月 100 100 200
ミャンマーエアマンダレー 2014年07月 6 4 10
米イースタン 2014年07月 20 20 40
日本航空 2014年08月 32 0 32
合計 223 184 407

MRJは日本初のジェット旅客機となり、日本が独自の旅客機を開発するのはYS-11以来40年ぶりということで、これまで航空各社になかなか信頼して貰えませんでした。そのため日本航空の導入決定は、注文機数よりも注文実績による信頼性の向上が大きな要素となります。
これからは日本航空の注文実績をテコに、信頼性をこれまで以上に強くアピールしてMRJ事業を大成功に導き、日本の航空産業に新しい礎を築いて欲しいと思います。

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