外国人旅行者【溝口】

関西空港国際線を利用する外国人割合が、日本人を上回ったそうです。中国や台湾、香港を結ぶ格安航空会社(LCC)が新規就航したり、増便したりした影響が大きかったようです。
関西空港国際線を利用した外国人が上半期で過去最高の321万人となり、これまでの最高だった前年の245万人から31%伸びたそうです。一方日本人は5%減の317万人で利用者割合が逆転しました。

影響が大きかったのが便数の増加で、国際線旅客便の発着回数は、前年同期比12%増の3.9万回で、上半期として過去最高を更新したそうです。
関西空港を拠点とするピーチ・アビエーションが韓国・釜山便、台湾・高雄便を新規開設し、香港便も増便しました。また海外のLCCでも、香港エクスプレス航空、春秋航空の2社が新規就航しました。

便数増加の背景には円安の影響があるようです。2012年10月に1ドル80円だった日本円は、2014年10月には110円にと、2年間で37.5%も円安が進みました。およそ4割も円の価格が下がったのですから、これまで日本に来たくても来られなかった人が、来られるようになりますよね。どうりで外国人旅行者が増えるわけです。

宮島の旅館支配人をされている方に聞いたのですが、現在、宮島島内に宿泊される方の4割が外国人旅行者とのことです。安い宿の少ない宮島であるにも関わらずです。どうやら外国人旅行者の旺盛な消費が、日本の観光産業を支えているようです。

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