ガンツウ【溝口】

1室1泊40万円以上もする小型豪華客船「ガンツウ」が就航しました。全19室が海に面したスイートルームというぜいたくな造りとなっており、切り妻屋根をもつ独特な形状で、波の少ない瀬戸内海のみの航行を考えられているようです。
電気推進システムで静かに航行しつつ、移りゆく島々を眺め、露天風呂、ダイニングなどで思い思いの時間を過ごせるように設計されています。
船体は全長81メートルで、それぞれの客室は内装に木材をふんだんに使い、50から90平方メートルと広々とした豪華な空間となっています。

ガンツウはとても不思議な形状をしています。ガンツウを製造した常石造船は、主にばら積み船を製造している造船会社で、その技術を転用した形状となっているのだと思われます。培ってきた技術を基に豪華客船を製造したことは、とても素晴らしい新たなチャレンジですね。
また船に乗っているとエンジン音とその振動および排気ガスが不快ですが、電気推進システムと言うことで、快適性が向上していると思います。ただし3泊4日の航行中全ての電力をバッテリーで賄えるとは思えませんので、発電機は搭載しているものと思われます。

1泊40万円はとても高価ですが、コンセプトを踏襲したまま客室数や運用を変更することで、満足度を保ったまま1泊15万円程度まで価格を引き下げることは可能だと思います。このくらいまで価格が引き下がれば、一生に一度の記念として庶民にも手が届くかもしれません。

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